關於SILVIA日記

接手這台 S14 時不是一台很完美的車,車上一堆東西都到了必需更換的時候,這個日記就是拿來記錄,這台車從接手到現在的進化。

大部份的舊文章都在其它的Blog,會慢慢找時間搬過來。

2000年7月17日 星期一

アイドル不調/シルビア(流量計電壓)

 アイドル不調及びエンストするという平成10年式シルビア(S14SR20DET)が同業者から持ち込まれた。

 

これまでの経緯を聞くと、ユーザー自らがタービンを交換してから不調になったという。

 

何故、タービンを交換したのかと尋ねると、それは聞いていないという。

念のため、交換した理由と交換後から悪いのか、しばらくたってから悪くなったのかを確認してもらうようにお願いしておいた。

 

ユーザーはメカニックではないようだが車をいじるのが好きで、色々と交換しているらしい。

また、エンジン不調後も知り合いなどに相談しながら、いろいろと点検したようだが良くならないということで、依頼者の工場に持ち込まれたようである。

 

 

依頼者の工場で調べたところ、IGコイルが悪かったので2個交換したとのこと。

 

だいぶ良くなったそうだが、エンジン不調が続いているようだった。

 

特に排気ガスが濃すぎるということだが、その原因がわからないという。

 

 

当社に持ち込まれた時点でエンジンをかけると、エンストはしないがアイドル不調だった。

 

マフラーからは黒煙が出ておりかなり臭かった。

 

 

明らかにオーバーリッチである。

 

ここまでリッチになる原因としては、エアフロメータ、プレッシャーレギュレータからの燃料吸い、インジェクタからの漏れ、燃圧、ECU不良が考えられる。イアグノーシスは正常。

 

データモニタでは、水温、エアフロメータ、噴射時間を点検。

 

水温は50℃と問題なし。

 

エアフロメータは1.96Vと高いような気がする。

 

そのせいか、噴射時間が710msとかなり長い。

 

ただし、AACが95%とかなり開いている。

 




 

単純に考えるとエアフロメータの不良と思えなくもないが、他の要因でアイドル回転が下がり、それを補正するためにAACバルブが開いたことにより吸入空気量が増え、エアフロメータの電圧が高いということも考えられる。

 

ここがデータモニタを見ると時に気を付けなければならないところである。

 

単純に1つの項目だけを見ると間違う恐れがあるのである。

 

この時点ではエアフロメータの基準値もわからないので次を点検。

 

 

プレッシャーレギュレータの破れも考えられるので、ホースを外しプレッシャーレギュレータに負圧をかけてみたがガソリンは出てこなかった。

 

次に、排気ガステスタを使い、エンジン停止後のサージタンク内のHCを測定すると約2000ppm、オイルフィラーキャップを外してブローバイガスのHCを測定すると約5000ppmと明らかに高い数字だが、ガソリンが漏れているような値ではなかった。(ガソリンが漏れていたら10000ppmを超える。)

 

たぶん、オーバーリッチ状態が続いたことにより、エンジンオイル内にガソリン成分が溶け込んだせいではないかと思われた。

 

燃圧は約3kgcm2と問題なし。

 

 

こうなると、やはり噴射時間が長いことが原因である。

 

ただ、噴射時間が長い原因がエアフロメータなのか、回転が低いことが原因かがわからない。

 

もしかしたらエンジン回転を上げれば判断できるのではないかと思い、エンジン回転を6000回転くらいまで上げてみた。

 

その状態での噴射時間は若干短くなるが明らかに長い。

 

何らかの原因でアイドル回転が低く、回転を上げるためにAACバルルが開いて吸入空気量が多いのであれば、回転を上げたときはAACバルブの開度は関係なくなるので噴射時間は短くなるはず。

 

 

回転を上げても噴射時間が長いので、原因はエアフロメータと断定。

 

ただし、ECU不良の可能性も残っている。

 

 

部品を交換したいが、100%の確証があるわけではないので、どうしようかと悩んでいた時に、この手のエアフロメータを倉庫で見たことを思い出した。

 

探してみると、S13のシルビア用だが見た目は同じで品番の最後が1番違いのエアフロがあった。

(コネクタ形状も違っていた)

 

左がS13用、右がS14用エアフロメータ

 

 

 

コネクタ形状が違ったのでバイパス線を利用し交換して電圧を比較すると、キーONで約1V、アイドル回転で約1.9Vと変化なかった。

 

もちろん噴射時間も長かった。

 

 

一番怪しいと思われたエアフロメータが原因ではなかったのか・・・・・

 

 

つづく


https://ameblo.jp/itakame3/entry-12667165451.html?frm=theme


ストックしてあったエアフロメータと交換しても全く変化なし。

 

 

エアフロメータが原因ではなかったのかと落胆したが、どう見てもエアフロの電圧が高い。

 

 

ファイネスで調べてみると、修理書がありキーON時とアイドル状態、2500回転時の基準値が載っていた。

 

 

 

ターボ車のSR20DETはキーON0.5V、アイドル時1.2Vとなっていた。

 

しかし、実際はキーON1V、アイドル時1.9Vである。

 

明らかに高い。

 

エアフロメータのアース端子浮も疑われるので調べたが問題なかった。

 

となると、やはりエアフロメータの不良である。

 

当社でストックしてあったエアフロメータの不良なのかと思ったが、基準値を調べている時に、ターボ車NA車の方がエアフロメータの電圧が高いことに気が付いた。

 

 

というか、今現在の値が、ほぼNA車のSR20DEと同じ値なのである。

 

 

もしかして思い品番を調べると、ターボ車は22680-69F01でNA車は22680-52F01だった

 

今ついているエアフロメータの品番を見ると・・・・・

 

 






 なんと、ターボ車なのにNA用の22680-52F01が付いているではないか。

 

当社にスロックしてあったエアフロメータも良く見ると、一番違いの22680-52F00であり、スロットルボデーに手書きで「S13用(SR20DE)」と書いてあった。

 

 

 

 

エアフロメータを交換していないかを含めて、詳しくユーザーさんから経緯を聞くと、昨年末ぐらいからエンジン不調が発生し、友人に相談した所、エアフロメータ不良ではないかということでエアフロメータをもらって交換したというのである。

 

しかし、不調は続き、ターボが聞いていないような感じがするということで、ユーザーが自分でタービンを中古で購入し交換したという。

 

 

これで納得である。

 

 

元々、IGコイル不良でアイドル不調やエンストが派生していたのに、素人の生兵法でターボ車なのにNA用のエアフロメータに交換。

もちろん良くなるはずもなく、ターボが効かないと感じたのでタービンも交換。

 

ひょっとしたら、こういった経緯ではなかったのかと想像される。

 

 

 

ということで、自信をもってエアフロメータを交換。

 

 

ターボ車用の22680-69F01

 

交換すると、エアフロメータの電圧もほぼ基準値どおりになり、噴射時間も正常になった。

 

 

キーONで0.52V(SR20DETの基準値は0.5V)

 

 

アイドル時1.30V(基準値は1.2V)

アイドル回転が1225回転と高いので、基準値よりも大きな数値になっている。

 

 噴射時間も2.1msと問題ない数字になっていた。

 

これで完治かと思ったが、レーシングすると1気筒ミスが発生。

 

 

点火系の典型的な症状である。

 

リークを調べると、前回のムーブ同様、リークしていた。

 

 

 

 

 

依頼者の工場でも不良ということで2個交換している。

そのIGコイルが本当に不良だったかはわからないが、本当に不良であったなら4本中、3本のIGコイルが不良だったということになる。

 

 

残る1個も交換することにした。

 

交換後、O2センサーやA/Fの補正値を調べると、予想通りまだリッチ。

 

 

これはエンジンオイルに混じったガソリン成分のせいと思われる。

 

 

エンジンオイルと交換しすべての作業は終了。

 

 素人の生兵法はケガのもとである。

 

 

 

それにしても、作られたトラブルほど厄介なものはない。


https://ameblo.jp/itakame3/entry-12668147361.html?frm=theme

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